デスクワークの方のむくみ対策
女性の患者さんからの質問が多いので書いてみます。
体内の水分が 重力によって時間とともに身体の低いところ(脚)に溜まってしまいます。
(夕方に靴下の跡がついたり、指で押すとしばらく凹んだままになります)
こうしてむくむ事は、生き物として当たりまえの事ですので、それに対策をうって積極的に解消していきましょう。
※走る・歩くでの張り・ハレで脚の重みダルさを訴える患者さんがいらっしゃいますが、これに関してはむくみ対策ではなく、ストレッチ・マッサージ・鍼が効果的かと思います。
(この場合の脚は触ると硬く跳ね返されるパンと張りつめた感じします)
むくみはふくらはぎの筋肉のポンプ作用で和らげることができます。
まずはつま先を浮かせてみて、ふくらはぎの筋肉を伸ばします。
↑↓ 繰り返します。
ゆっくりと つま先立ちになって、ふくらはぎの筋肉を力強く働かせましょう。
この伸ばし縮めを繰り返して脚に溜まってしまった水分を押し上げます。
一日のなかで時々やってみてください。
〇
立ち上がる機会があったら、その度に鼠径部を伸ばしましょう、
座りっぱなしの時間が長いと 鼠径部(コマネチの所)が縮んでしまいます。
このせいで リンパの流れが滞ってしまいますし、腰痛や肩こりの種にもなります。
ポイントは お尻を両手で押し出して前側の脚の付け根をゆっくりと伸ばすことです。
✕
けっして写真のように
腰を押して 腰を反らす。(お腹を伸ばすことではありません)
立ったついでに つま先立ちも良いです。
ゆっくり力強く 上下運動を繰り返してください。
これはふくらはぎのトレーニングにもなります。
ふくらはぎの筋肉がしっかりしている程、同じ一日を過ごしても、むくみの量が違ってきます。(力強いポンプが、歩く度に水分を押し上げてくれます)
ふくらはぎの筋肉のストレッチもしましょう。
ハイヒールがお好きな方や 以前よく履いていた方はふくらはぎの筋肉が伸びにくくなっている場合があります。
これでは 歩いた時のむくみ解消のチャンスが減りますし、いつの間か、歩幅が狭くなっていることがあります。
ポイントは 伸ばしたい後ろ側の脚の膝が伸びていること、踵がキチンと床についていること、つま先が前を向いていること(外向きだと半減です)
ふくらはぎか・膝裏が伸びている感じがすればよいので 反動をつけず、30秒以上かけて ゆったりとした呼吸と共に伸ばしてください。
※日常生活での様々な動作の中で ふくらはぎの筋肉をポンプの様に使って 水分を上へ押し上げましょう。
これを第2の心臓と表現します。